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C15:質問です。カルノーサイクルにはどうして高温熱源と低温熱源が必要なのですか?


R15:率直に申して質問者の真意がはかりかねるために返答に窮します。
人間にはどうして手と足が必要なのですか?あなたはどうして生まれてきて死んで行くのですか?自動車にはどうしてエンジンが必要なのですか?どうして1+1=2なのですか?この種の問いに質問者はどう答えますか。

暗示・明示を問わず定義域あるいは設定条件のなかでしか人間のコミュニケーションは成立しません。つまり、定義によりカルノーサイクルには高温熱源と低温熱源が設定されていて、そのなかで無矛盾ならばその体系は妥当である。ただ、それだけのことです。しいて理由を挙げれば、それがなければ系内の論理を完結できないからです。

時間に始まりはあるか?宇宙の外側はどうなっているのか?人間は死んだらどこへ行くのか?母親を殺せるか?このような問いに釈迦は沈黙をもって答えたと伝えられます。その意味は、緊急性の順序で物事は処理されるべきだ、ということです。既知の体系を足場に未知の世界に進むのが真理探求の王道です。理由は折に触れての方便に過ぎず、真理のあとからついて来る性格のものです。自身で考えるべきことと、人に聞いてもよいことを識別されるよう願っています。
質問者は、断片化された知識量で人を試す戦後教育の犠牲者なのかも知れません。