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(当初掲載日:2005年04月17日 )

C24: カルノーサイクルの図b16の説明に誤りがあるように思いますのでコメントします。
吸収する熱量Q1、放出する熱量Q2のそれぞれを図で対応させると、等温曲線の下の部分の面積になります。断熱曲線の下の部分は入りません。
断熱曲線の下の部分は断熱膨張と断熱圧縮とで面積が等しいので(これらは系のなす仕事です)、Q1やQ2にこれを加えてもQ1-Q2は変わりません。<機関が1サイクルでする仕事が閉曲面の面積である>、という結論は変わらず、絵としてもきれいですが、熱をあらわす正しい記述とはいえません。
WEB上ではいろいろな人が見るので、熱力学の初心者・学生に誤解を与える表現は、避けたほうがよいのでないかと感じました。


R24: まったくご指摘の通りであります。図b16-2 カルノー・サイクルP-V状態図の説明において「Q1とQ2」があたかも「□ABCC'A'A□CDAA'C'C」を指すような表現になっていましたので同図並びに説明文を訂正させて頂きました。結果は同じですが途中の説明が間違っていればやはり間違いに変りありません。
ご指摘に謝意を表するとともに誤解あるいは混乱を招いた点を作成者として謹んでお詫び申し上げます。