電脳経済学v3> d経済系2> d25 交換から生産へ
(記号改訂:2006年11月01日)

交換の連鎖

図d25 交換の連鎖
(C-M-C'; M-C-M')


図d20-2交換モデルをあたかもタイルを敷き詰めたように組み合わせると図d25交換の連鎖を得ることが出来ます。図d25において緑色で囲まれた範囲にかかる2組の交換モデルに着目すると次のことが明らかになります。E1の買い手とE2の売り手から構成される緑色の範囲はPで代表される図d30変換モデルを表現しています。点線は貨幣を実線は商品を表わしますからPを中心として点線−実線−点線と折線を辿ると、これはマルクス経済学で言う価値増殖形式 M-C-M' に相当します。同様にE1で曲がる実線−点線−実線の折線は C-M-C' を表します。さらに図d25から経済学の揺籃期における重商主義から重農主義あるいは商業資本から産業資本への移行過程を読み取ることが出来ます。図d25はまた交通機関のダイヤのように時間と空間を表現しています。