電脳経済学v3> e社会系> e12 問題群の事例

表e12 問題群の事例
 A.国内問題

(1)社会政策関連
1.精神の貧困・本来性の放棄化
2.人間性の喪失・自己疎外化
3.健康水準の低下・都市生活の劣悪化
4.家庭の崩壊・教育の荒廃・学歴過信の加速
5.弱者に厳しい自己中心社会化
6.自殺者の増加・低年齢化
7.犯罪の多発・凶悪化・無差別化

(2)所得政策関連
1.所得分配の不公正
2.雇用条件・失職の不安
3.租税負担の不公平
4.社会保険の高負担
5.社会保障・福祉の削減

(3)産業政策関連
1.資源枯渇・環境破壊・生態系の危機
2.公害の進行・廃棄物処理の限界性
3.産業構造転換(ミスマッチ)への対応
4.過保護農業の無原則永久温存
5.食料供給・穀物自給率低下の不安
6.外国人労務者雇用に伴う違和感
7.産業空洞化・後継者確保の困難性
8.外部性の処理困難性

(4)公共政策関連
1.経済成長の神話性
2.公共部門におけるサービス観念の欠落
3.社会資本に関する理論・基準の未熟
4.住民参加・社会的合意体制の不備
5.民活・民営化の限界
6.土地所有・相続制度に対する不満

(5)金融財政政策関連
1.景気変動・不況・恐慌の不安
2.国債残高の膨張による財政硬直化
3.キャピタルゲイン・投機対策の不備
4.貿易不均衡・資本の流出
5.国際金融不安・為替レートの不安定
6.バブル経済の崩壊に伴う金融不信

(6)制度改革・構造改革の困難性
1.既得権の絶対的優先性
2.全面的な制度のねじれ・疲労現象
3.意志決定過程の冗長性・無責任性
4.意志統一手法の未熟性
5.政治・行政に対する基本的不信感

 B.国際問題

(7)先進工業国関連
1.政策協調・制度の国際化の困難性
2.環境・生態系の保全対策の手づまり

3.安全保障・危機管理体制の未整備
4.国際公共財に関する理論の未熟性
5.知的所有権の行方
6.援助の仕組み・評価・監視体制の不備
7.累積債務回収の困難性

(8)旧社会主義国関連
1.社会主義の理念と現実の落差
2.非民主的体制に対する社会不満
3.一党独裁・官僚主義による権力腐敗
4.集権的計画経済の破綻
5.過大な軍事負担・消費部門の逼迫
6.市場経済への移行困難性
7.自己責任観念・判断能力の不足

(9)発展途上国関連
1.人口爆発とヒューマニズムの矛盾
2.絶対的貧困の絶望的状況
3.難民の発生と流出
4.主体性の欠落・自助努力の不足
5.援助に対する依存体質の固定化
6.食糧危機と砂漠化の進行
7.環境・生態系の破壊
8.人種・宗教・地域間の対立・紛争激化
9.モノカルチャー・収奪的経済構造
10累積債務返済不能の日常化
11援助の不透明性・非効率性・空疎感
12資本集積・回転の困難性