電脳経済学v8> f用語集> bkc ブロックチェ-ン (Blockchain) (v8) (ビットコイン
              
(当初作成: 2017/04/14)(修正追加: 2017/05/18: 2017/05/25: 2017/06/26: 2017/07/01

1.はじめに/梗概:
(1) ブロックチェーン(時にBCとも呼ぶ)の意味深長性は当人の予備知識や問題意識に応じて定まる。
(2) ブロックチェーンとはビットコインに代表される暗号通貨により広まったIT用語で、あえて呼べば「公開『分散型台帳』共有情報技術」となる。
(2)-2 ブロックチェーンの鍵概念はこの「分散型台帳(Distributed Ledger)」にある。分散とはインターネット上での特定集団による台帳の共有を意味し、この台帳上でやり取りする対象は改竄できないので「正統性」が担保される。これを下記(5)で「真正性証明のフラット化」と呼ぶ。(2017/06/26追加)
(3) 改竄が不可能な仕組み(TCP/IPに相当するプロトコル)で世界中に点在するコンピューターにデータを分散・共有する故に金融機関をはじめ各方面で注目され研究、開発、導入が進行している。
(4) ちなみに法定通貨の対義的な法律用語が仮想通貨で、ブロックチェーンは仮想通貨を情報技術的に暗号通貨として担保するプロトコルを指す。
(5) ブロックチェーン概念の要諦は「真正性証明のフラット化」にある。(ここで真正性は第一義的には情報セキュリティを指し、フラット化分散化と同義で組織化/集中化の対義語である。)
 (a) ITはその名の通り情報を取り扱う。このji3情報の量が一定水準に達すると次はji3情報の質が問われる。この情報の質が価値を意味する。
 (b) ji3情報からka6価値への移行文脈は極めて重大でその社会
にとって革命」たり得る。何故ならka6価値の本義は分野横断的で意識の総体を指すからである。
 (c) 価値は規範メタ倫理学さらには哲学領域における関心事故に、BCは生命論bdt身体論ipb逆問題としての定位を要する。
 (d) 上記(c)を巡る展開可能性はブロックチェーン1.0と2.0と3.0(BCnと略称)やBC3.0=…が示唆を与える。
 (e) 翻って思うに、人間に限らず生物には「相手を欺く動機が存在し」、BCはこれの克服可能性を巡る方法論と言える。(下記(8)参照)(2017/06/26追加)
(6) とはいえ、筆者自身の当該知見は限られているので更なる詳細は下記2.参考情報などを参照されたい。
(7) なお、ここでの掲載理由は電脳経済学の狙いがブロックチェーン文脈において実現可能ではと感じたからである。次にその一端を示す。
 (a) アダム・スミスの世界が現実に:個人と社会の自然的調和の思想は「見えざる手」として広く知られる。結合原理とd20交換モデル(d20-1(1))が鍵概念を与える。端的に言えば、「見えざる手」の現代版がBCnに相当する。
 (b) カール・マルクスの理想が現実に:「各人はその能力に応じて働き、必要に応じて受けとる」理想社会が展望可能となる。DAO(厳密にはsmart contract+DAO)が具体例であり、これはAI+BCnに進む。
(8) 結語的に、re歴史文脈において人工知能(AI)データマイ二ングqut量子論(とりわけ観測問題)…は同根であり、端的には「ka6価値ICT化」となる。

2.参考情報:(2017/07/07 改訂)
(1) ブロックチェーン (Wikipedia)
(1)-2 Google 【ブロックチェーン】
(2) 『テクノロジー4.0』 大前 研一 KADOKAWA
(3) 『いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン』 大塚 雄介 Discover
(3)-2 『仮想通貨とブロックチェーン』 木ノ内 敏久 日本経済新聞出版社 2017年4月14日
(3)-3 『60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線』 仮想通貨ビジネス研究会 2017-6-17 技術評論社
(4) 『ブロックチェーン・レボリューション』 ドン・タプスコット著/アレックス・タプスコット著/高橋 璃子 訳 2016-12-02 ダイヤモンド社
(4)-2 『ブロックチェーンの衝撃』 ビットバンク株式会社&編集委員会 著/馬渕 邦美 監修 2016/06/13 日経BP社
(5) 『ブロックチェーン革命』分散自律型社会の出現 野口 悠紀雄 日本経済新聞社

(5)-2 野口悠紀雄の動画オンライン・セミナー(フィンテック) 「金融と社会構造を大きく変える技術革新」(1.フィンテック、2.仮想通貨、3.ブロックチェーン)
(5)-3 野口悠紀雄の動画オンライン・セミナー(経済) 「日本経済はどこに向かうか?」(日本経済と世界経済について)
(5)-4 mugendai【野口悠紀雄氏インタビュー】 ブロックチェーンによって到来するIT業界「第3の革命」とは」? 2017.1.31
(5)-5 ブロックチェーン技術がもたらす新たな社会システムとは?野口悠紀男教授が教えるブロックチェーンの価値 2016.12.15 BCCC
(5)-6 bitFlyer 特別対談:野口悠紀男教授 

(6) in-LIVE チャンネル vol.1:ブロックチェーンって何?<基本編> BCCC 平野 洋一郎
(7) 「ブロックチェーン」を2分で理解できるムービー GIGAZINE
(8) もはや常識!?ブロックチェーンってなに NHK NEWS WEB
(9) NTTデータの考えるブロックチェーンの可能性 
(10) IBM Blockchain ビジネス向けのブロックチェーンを提供
(10)-2 ブロックチェーンに懸けるトヨタの深謀 日経エレクトロニクス 2017年8月号
(11)
ブロックチェーンは社会をどう変えるか NIRA総合研究開発機構 
(11)-2 ブロックチェーンの仕組みとその可能性 2015年10月号 NRI Financial Solutions

(11)-3 ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査報告書 平成28年3月 野村総合研究所
(12) 『現代思想2017年2月号 特集=ビットコインとブロックチェーンの思想-中心なき社会のゆくえー』 青土社
(12)-2 Hatena::Diary hiroyukikojimaの日記 2017-03-05  =同上【貨幣論】=
(12)-3 10+1 web site 201701 「ブロックチェーン」とレボリューション―分散が「革命」でありうる条件とはなんですか?|西川 アサキ(情報哲学、倫理) =同上【社会のデザイン】= 
(12)-4 電通報 ブロックチェーンで世の中はどう変わる?(前編) 斉藤賢爾x山下雄之x蓮村俊彰
(13) ブロックチェーン その本質と社会的インパクトについて Hatena Blog 2016-12-16 id:itseiji
(14) Livedoor*NEWS 正体は社会変革の「理念」だったブロックチェーン (文:堀内 勉) 2016.12.20 JBpress HONZ
(15) JOI ITO ビットコインとブロックチェーンに関する現状に関する私の視点 2016-3-1 訳:松尾 真一郎
(16) 伊藤 穣一と村井 純が考察するブロックチェーンの未来
(17) 中央なき世界のための「台帳」―『WIRED』Vol.25 特集「ブロックチェーンは世界を変える」に寄せて 若林 恵 2016.10.11
(17)-2 『WIRED』Vol.25 特集「ブロックチェーンは世界を変える」(特集の要旨) 2016.10.11

(18) BTCN bitcoin news 「ブロックチェーンとは結局何なのか」 ビジネスパーソン向けに徹底解説… 2016年7月12日 後藤 あつし
(19) わかりやすいブロックチェーン(Blockchain)とは何か?の説明-Qiita
(20) 仮想通貨の根幹であるブロックチェーン・テクノロジーとは Genx Notes
(20)-2 ビットコインはなぜ「安全」と言えるのか?仕組みをやさしく解説する QuizKnock
(21) 日本ブロックチェーン協会 JBA (Japan Blockchain Association) 
(22) ブロックチェーン推進協会 BCCC (Blockchain Collaborative Consorthium)

(23) ビットコイン分裂の危機8月1日に何が起こるのか 楠 正憲 Yahoo!JAPANニュース
(24) 東京新聞TOKYOWeb【経済Q&A】市場混乱 長引く恐れ ビットコイン分裂… 2017年8月2日
(25) 仮想通貨やICOは資本主義をどう変える?ー2017年8月4日 Yuhei Iwamoto
(26)オピニオン:ビットコインは中銀の終わりの始まりか=岩村 充 2017年6月16日岩村充教授に聞く「ビットコインの価値と今後の動き」前編 2017年7月20日