電脳経済学v8> f用語集> cct 概念 (concept) (v8) (当初作成:2016年05月08日)(追加 2.(3)-2:2017年09月22日) (⇔bdt身体論)

1.梗 概:
(1)概括的な意味内容。(内容)(−をつかむ)(-図)
(2)本質を捉える思考の形式。(本質)
(3)本質的な特徴の相互関係。(内包)
(4)本質が共通する一定範囲の事物に適用される。(外延)
(5)共通する特徴が抽象された言葉。(言語)
(6)経験から共通の内容を抽象し、固有の性質を捨象して、記憶する。(経験論の立場)
(7)先天や直観さらには霊性など経験によらない反応様式を認める。(合理論の立場)

2.説 明
(1) 次の理由からcct概念を急遽追加した。概念はte哲学の用語である。それは問題意識的ないし問題提起的を意味する。別な表現をすれば、人間は何らかのpb問題を抱えている。この問題をqut量子論の文脈から数学的に「定式化」する。この詳細はbdt身体論に示す通りである。
(2) 数学は自然の言語といわれる。人間も自然の一部であるから人間にも自然の言語(つまり数学)が適用できるはずだ。いくら自動翻訳が進歩しても人間は相互理解さえできないのに、ましていわんや数学でと思われる。しかし、数学による定式化の方が遥かに容易である。何故なら数学は感情や歴史と無縁だからだ。つまり価値観を捨象した哲学は量子論と結合できる。
(3) ここで克服すべきは、「定式化」に対応可能な「問題」の整理で、それは「概念」の相互関係の明確化(系統化/組織化)に尽きる。つまり、これはai2意識ai3思想に繋がり、当世風にはDMAIの応用となる。この「問題」の整理とは「作用素」(量子力学や物理学では演算子と呼ぶ。)の定義と固有値の導出を指すとしても、いきなり完璧な体系を期待せずに接近すれば開けてくると緩く構えることだ。
(3)-2 概念は個々の事物に共通な特徴を抽出しそれ以外は捨象した言語により表される。この抽象された内容はその事物の本質を捉え且つ階層性(程度)具備に顕著な特性がある。例えば犬→哺乳類→動物→生物→生命→存在となり、これは分類でもある。qut量子論の援用による抽象性程度の定式化・数値化事例を11#■量子と概念の世界に示す。但し、これには固有状態を巡る一定の予備知識が求められる。(追加:2017/09/22)
(4) 蛇足を加えると、作用素Aは正方行列であり求めるのは連立方程式の近似解である。試行錯誤の繰り返しが接近の意味であり、無駄と思えば人は繰り返しを続けない。

4.参考資料:
(1) 概念 (Wikipedia)
(2) 哲学 (Wikipedia)
(3) te哲学(用語集)