電脳経済学v3> c経済系1> c62 生産要素の展開
 (「4.2開放系の2部門モデル」を全面改訂:2004年04月08日) (部分改訂:2004年07月10日)


生産要素から
投入軸・産出軸
物理要素との対応
45度回転
図c62-1 生産要素から
c62-2 投入軸・産出軸
c62-3 物理要素との対応
c62-4 45度回転
生産モデル
現行2部門モデル
提案3部門モデル(代謝モデルの原型)
c62-5 生産モデル
c62-6 現行2部門モデルに対応
c62-7 提案3部門モデル(代謝モデルの原型)
図c62 生産要素から代謝モデルへ

c62-1 生産要素から変換系生産部門モデルへ
生産要素
から代謝モデルへの誘導過程について要点を押えながら説明を加えます。
(1)図c62-1 生産要素から: 図c60-4変換系と同じです。
(2)図c62-2 投入軸・産出軸: 前図における資源と廃物の位置を入れ替えて投入軸・産出軸を定めます。商品と廃物は産出軸上でそれぞれ正財と負財に対応しています。

(3)図c62-3 物理要素との対応: 物理要素との対応関係は表b52-2経済要素と物理要素の関係から明らかです。経済要素の変換は物理要素の交換を意味します。この考え方を「変換系」と呼びます。商品に情報が集約され、その裏返しとして廃物にエントロピーが吸着される様子が確認できます。正財がサービスの場合は労働からの流れ(「情報+エネルギー」)が主となり、一方の資源から廃物への物質の流れは従となります。こうしてサービス生産の付加価値性が明快に説明されます。
(4) 図c62-4 45度回転: 前図を時計回りに45度回転します。
(5)図c62-5 生産モデル: 変換系による生産部門モデルを意味します。図c62-1から図c62-5までの図は表現方法が異なるだけで内容的にはすべて同じです。生産要素が3要素投入・1要素産出であるのに対して変換系では2要素投入・2要素産出となります。赤マークの三角形は系外から/系外へを意味します。

c62-2 現行経済モデルの問題点と代謝モデル
(6) 図c62-6 現行2部門モデルに対応: 市場経済の仕組み(現行経済モデルと対応させて表現しています。資源と廃物におけるは内部化と外部化を意味し資源問題や環境問題の存在を示唆しています。系外からの入力となる家事労働も現行経済モデルでは埒外とされ問題を孕んでいます。
(7) 図c62
-7 提案3部門モデル(代謝モデルの原型): 代謝モデルの異なる表現法であります。は労働や廃物の結合関係を表します。「太陽光→分解系→廃熱」の経路はエネルギー代謝を示し、一方の「家事労働→消費系→文化」の経路は情報高度化の流れを表しています。情報蓄積は地球レベルで捉えれば社会進化に相当します。系外に関してはe14経済の位置づけに詳しく示しています。分解系の導入によって物質循環の完結が明示的に実証されます。さらに家事労働についても正当化しています。なお図c62-6および図c62-7における領域番号は図d10代謝モデルの番号と対応しています。

c62-3 代謝モデルへの多様な接近方法
図b52経済要素の変換過程(代謝モデルの原型)熱交換器の原理から出発して生産・消費・分解の各系投入産出関係を適用したのに対して本ページでは生産要素から逐次誘導する方法によっています。さらにe36経済要素の展開ではe32経済社会の進展過程を辿る方法をとっています。いずれの方法もb42食物連鎖過程における物質循環の考え方が背後にあり、物質循環の完結には「分解系」の導入が必須条件となります。この場合、生産技術と分解技術を表裏一体化した産業体制の再構築が期待されます。分解系が生産系に解消された究極的な経済過程の姿は図d12-2理想化された経済系として示しています。これは同時に第2地球としての宇宙基地構想でもあります。