電脳経済学v8> f用語集> hlt 健 康 (Health) (⇒lif生命)(⇒foc フーコー (当初作成:2020/03/18) (一部修正:2020/03/20) (一部追加: 2020/04/25: 2023/03/08)

1.梗 概:
(1)健康については多言を要しません。日常用語ながら、その意味深長性を巡り再考を試みます。つまり、最終的な狙いはte哲学との結合にあります。
(2)最初に留意すべきは、健康には①自分自身の健康と②社会通念としての健康がある点です。ここでは専ら①が対象となります。その含意は健康観と自己観の相互フィードバック関係にあります。
(3)健康は失われてその有難味が分かり、通常は意識されません。その意味で、健康は病気の対義語と言えます。病気を巡る未然の心構えとしてはmby未病の考え方があります。更に言えば一病息災も同じ文脈です。
(4)アメリカの哲学者ジョン・デューイは「人間は習慣の生き物」と言いました。健康は良い習慣を実践するだけのことです。何が良い習慣かは誰もが既に知っています。(追加: 2020/04/25)
(5)常識的に、健康は人生の前提条件とされます。ところが、本論ではこれを逆転して健康は人生の目的あるいは結論として位置づけます。次に健康からte哲学への道程を狙う理由を簡潔に示します。

2.理由の説明:
(1)昨今、人生百年時代と言われます。しかし、これは漫然と達成されるものではなく、それ相当の覚悟と努力が求められます。
(2)この過程からその人なりのka6価値観が生み出されます。人間誰でも程度の差こそあれ病的状態にあると言えます。先ずこれを認めることから出発します。
(3)教育や訓練は人生に礎を与えます。これに対して、フランスの哲学者 focフーコー は「b-p生の権力」の文脈から定位しています。因みに彼の言う権力は規範を意味します。
(4)上記(3)は1.(2)②に示す社会通念の範囲です。しかし、これはむしろetc倫理を指します。倫理はすぐれて対自的概念ですから当然1.(2)①に対応します。
(5)倫理を巡る個人と社会の関係はke1経済に結びつき(下記3.(2)参照)、健康と経済の関係は今般の新型コロナウイルスによるパンデミックに明らかです。
(6)哲学との関係は今回は深入りせずに結論のみ示します。つまり、対他の肯定(万物肯定として随所に提示:下記3.(3))が対自的に反映された状態が健康となります。内的自然としての自己観です。下記(8)との絡みで追加すれば、対自と対他の無意識的融合化とも言えます。
(7)蛇足ながら、健康法の一つをご紹介します。それは448呼吸法ハーバード呼吸法とも言う)です。(追加: 2020/04/01)

(8)いきなり最終結論に至れば、それはプレシジョン・メディシン(精密医療)を巡る考え方です。個人レベルでの遺伝子情報や電子カルテ人体GIS等も含む)にAIを適用する。当然ながら人権への配慮が前提です。新型コロナウイルスが端緒となり、地球社会は劇的変革期に突入しました。(追加: 2020/04/21)
(9)誤解を避けるために(8)に追加します。健康や医療の外延としての経済や政治などの諸価値が劇的変革を求められる。何故なら、これら諸価値は自身のlif生命に発出しているからです。(追加: 2020/04/21)
(10)健康は自分並びに他者に対する責任です。そして銘記すべきは健康管理は自分自身にしか出来ないことです。困難を伴うこの自明の事実に対する自覚です。(追加: 2023/03/08)

3.参考資料:
(1)健康観に関する一考察 生田 清美子 日本公衆衛生学会 (追加: 2020/03/20)
(2)プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(プロ倫)  マックス・ヴェーバー(Wikipedia) (追加: 2020/03/18)
(3)万物肯定の事例 (zhu荘子slp独我論drdデリタcho胡蝶の夢e24梵我一如に向けてe22目的論と方法論idt自己同一性nt自然te哲学ntzニーチェgoogle sites

(4)プレシジョン・メディシン(精密医療) (Wikipedia) (追加: 2020/03/20)