電脳経済学v3> aご案内> a70コメント集> ct21 コメント21
(当初掲載日:2003年02月01日 )(一部補足日:2003年02月16日)

C21-1: 自分でベンチャー会社をつくり理想社会とは何かについて考えながら行動しています。経済について考え続けて「ミンコフスキー空間」に行き着きました。いろいろ検索をかけていて「電脳経済学」に出会いました。これはリアルの書籍になっていないのですか。ダウンロードできる形式にしていただくと有り難いのですが。

C21-2: ホームページ「電脳経済学」を拝見しました。エントロピー経済学に興味があるので大変参考になりました。しかしホームページではアカデミックのレファレンスに使えないので書籍として出版される予定はありませんか。PDFの論文はありますが内容が限られています。レファレンスが一切ないのはなぜですか。エントロピー経済学に関してはレーゲンやリフキンの著作がすでに存在しますが、それら著作とはどういう関係になっているのですか。ご回答いただければ幸せです。

C21-3: 経済学部の学生です。次のことが理解できませんので詳しく教えてください。
1.国民所得決定のメカニズム

2.流動性選好とは何か?それはいかなる動機によるのか。
3.ケインズの流動性選好説について式とグラフを用いての説明。

C21-4: くもの巣理論、消費者理論、企業理論について説明をしているHPを教えて!

C21-5: 熱には実体がなく温度差としてしか感知されないのでしょうか。冷暖の感じはどこから来るのでしょうか。熱の実体は自我意識の中に存在するのでしょうか。人体の構成要素として固体・液体・気体そして熱を措定したとき、自我から前三者への橋渡しの役割りを熱機構が演じているという説があるのですが。

C21-6: 最近、経済に興味をもち始め勉強しています。さっそく質問ですが市場経済社会と市民社会は何が共通しどこで異なるのでしょうか。教えてください。

C21-7: 市場経済、計画経済、混合経済の違いを教えてください。

C21-8: 脱サラしてレストラン経営をしています。かねてよりエントロピーに興味があり貴ホームページに立ち寄りました。ところでb22エントロピー増大則で誤植と思われる部分がありました。『図b22の状態Cはエネルギーの流れが尽き果てた状態で、もうそれ以上変化のしようがありません。情報量も最小の状態にあります。』ここは最大ではないでしょうか。

C21-9: 価格機構の効果と限界について。

C21-10: 社会学部の学生です。唯物史観による社会構成について封建社会と資本主義社会の違う点があればその内容を教えてください。

C21-11: 可逆カルノーサイクルにおいて、熱効率は作用する動作物質の種類によらず一定ですが、どうしてですか。教えてください。

C21-12: 社会学専攻の者です。階級と階層はどう違うのですか。「階級格差」とはどういう意味でしょうか。唐突な質問で恐縮ですが可能ならお答えください。

C21-13: 大学生です。「人間の意識」とはどのようなものでしょうか。どのようにして生じるのですか。「コンピュータは意識をもつのか」について考えをお聞かせ下さい。


R21-1: 「ミンコフスキー時空」についてはコメント3で触れています。世界線の措定とエルゴート性の関係から引用しましたが、これは電脳経済学の背景情報とご理解願います。書籍として出版する予定はありません。電脳経済学をホームページ形式で世に問うている理由は読者との意思疎通性、応答即時性、修正容易性、マルチメディア対応性、費用対目的性などにあります。電脳経済学HPv2bはベータ版であり完成品ではありません。経済現象の本来性を巡る探索段階であります。このような事情からダウンロードについてもブラウザーから適宜コピーなりプリントなりしてください。携帯電話やPDAで見たいというご希望もありますけど対応に限界がありますので、本サイトの使い回しはすべて自己責任でどうぞと言うことです。

R21-2: 上記のとおり、書籍として出版する予定もCD-ROMなどで頒布する計画もありません。学術文献として引用や相互リンクの要望も数多く寄せられています。開設当初はフォームも用意していました。しかし、海外出張などに出ると対応が中断するので廃止しました。レファレンスがない理由は、ジャンルが多岐に及ぶため文献の管理に手が回らないからです。経済関係図書だけでもここに300冊前後ありデータベースも試みましたが結局メインテナンスが追いつきません。
ご指摘のレーゲンやリフキンの著作も手元にあり読みましたが、本HPとはまったく無関係です。これに関連する記述がコメント14にありますのでご参照ください。学術論文のように出所を明示し細かい注釈を加えて厳密性を期するとか責任の所在を明確にする。もはやそのような時代ではない。いかなる情報も人類の共有財産でありデータでは勝負しない。これが私の認識です。ただし、特定のコメント集や用語集に限り厳選した参考文献を各ページの末尾に紹介しています。
引用の有無は別として電脳経済学の作成に際して多くの著書にお世話になったのは事実ですし、関連する図書も数多いので次の改訂版では参考文献を整理したうえで掲載したいと考えています。

R21-3: 電脳経済学との関連性が明記されていない限り、伝統的な経済学についてはお答えする立場にはありません。その理由についてはコメント20 R20 第1段落の後半を参照願います。

R21-4: R21-3に同じです。

R21-5: ご質問の趣旨に私の理解がついて行けません。哲学的な質問でしょうか。熱に実体がないとは目に見えないと言う意味でしょうか。それでは電波や風や力も実体がないのですか。熱の実体は分子運動です。熱は物体の属性の一つで温度計はそれを物理量として捉える観測機器です。熱をどう感知するのかは「冷暖自知」の言葉通り主観的・属人的な問題です。人体が内部恒常性(homeostasis)を保つ上で熱が果たしている役割り、その感知メカニズムおよび関連する医学的・生理的な説は電脳経済学と関係ないと思いますが。

R21-6: R21-3に同じです。本HPでは社会学は取り扱っていません。

R21-7: R21-3に同じです。d60経済体制と財の形態が参考になるかも知れません。

R21-8: ご指摘有難うございました。せっかくですが誤植ではありません。エントロピーが大きいとは情報が少ないことを意味します。エントロピー増大の法則とは情報量減少の法則と同義になります。「均質化される」と理解されてはいかがでしょうか。それでは資源は情報量が多く(エントロピーが小で)、廃棄物は情報量が少ないの(エントロピーが大)か、となります。括弧内は真ですが、情報量に関しては一概には言えません。それは情報が価値や評価と関係する主観的な要因を孕むからです。廃棄物には情報量が多いと言えても、それを選別して資源化するには大量のエネルギーを要し採算がとれません。『マクスウェルの魔物』が示唆を与えてくれます。

R21-9: R21-3に同じです。c32価格決定機構で「この説明は極めて明快」 としていますが、「この説明は極めて明快」なトリックのようです。マルクス経済学における「労働価値論」と同様に、近代経済学の「価格決定機構」には深刻な誤謬が潜んでいます。この詳細は次の改訂版で提示する予定ですがコメント20最終段落で予備的に触れています。

R21-10: R21-6に同じです。

R21-11: コメント15を参照願います。貴コメントにある動作物質は作業物質 (working material) と呼ばれます。詳細はb16カルノーサイクルに述べている通りです。逆に言えば、熱効率が一定になる作業物質として「理想気体」が選ばれます。つまり、作業物質の種類によって影響を受ければ余計な補正が必要になります。思考実験の考え方は、自分がその装置を設計すると想定することです。自分が理解するのは受動的な思考法です。「他者を説得するには」と言う積極発想に切り替えてください。

R21-12: マルクス経済学絡みのご質問であれば、『広辞苑』Aの通りです。電脳経済学の立場としては、ai3イデオロギーの最下段を参照願います。「階級格差」は唐突な質問とは思いません。社会成立を巡る根本問題です。問題の所在は貴コメントの目的性にあります。つまり「階級格差」存在の内容・原因を問うのか、善悪・是非を問うのかです。前者は科学の、後者は政治の領域です。
電脳経済学は自然科学的な普遍性と社会科学的な思想性を統合的に説明するための試案です。未完成ですがe22目的論と方法論にそれを示しています。 最近の世論調査によれば最も信頼できるものは「天気予報」で、最も信頼できないものは「政治」だそうです。天気が原因で政治は結果である。決して政治が原因で天気は結果ではない。これが電脳経済学の立場であります。(「天気と政治」の背景説明

R21-13: 貴コメントの意趣が掴めませんがコメント18の関連質問と推察します。電脳経済学における意識に関する見解並びに『壁をのり超える自分学』における記述を参照下さい。